CS突破しちゃいました [野球]
見事な下克上でした。
クライマックスシリーズ ファイナルステージ第6戦
ロッテ7-0ソフトバンク
ひとつも負けられない崖っぷちから、まさかまさかの3連勝で日シリ進出を決めちゃいました。
中4日でマウンドを託された成瀬は、相手打線の早打ちにも助けられたけど、第一戦同様キレのある球で翻弄してましたね。
4安打無四球での完封、しかもセカンドすら踏ませないんだからあっぱれとしか言いようがありません。
シーズン最終戦を任され、CSでもカード初戦を託され、投げるたびに凄みが増したというか、エースの風格漂いまくりでしたね。
打線も5回に同じく中4日で先発した杉内を、2死走者なしから4得点。
そもそも序盤から次の打席が期待できる「いいアウト」が多かったので、ある意味必然的な部分もあったかと。
8回には方程式の一角ファルケンボーグから3得点。
しかも今シーズン被弾ゼロの投手から、イマイチ調子の上がらない大松がライトスタンドにぶち込んじゃうんだからねぇ。
ミスで連敗したときは、さすがに多くは望めないかと思いましたよ。
土曜日まで勝ち越していれば、と想定してたからね。
そんな崖っぷちの状況で流れを引き寄せたのは、第4戦の俊介の奮闘でした。
打線もこの試合でシリーズ通じて初めてタイムリーが出たのも大きいんじゃないかな。
第5戦では先発大嶺を早々に見切りブルペン勝負が見事にハマりました。
流れを渡さなかった2番手小野晋吾の投球にはしびれまくりだし。
総じて投手陣はホントによく頑張りましたよ。
改めて振り返ると、初戦マスクを被った的場和尚の強気な配球が、ソフトバンク打線を混乱させる布石になったのではと。
最後の最後まで自分のバッティングをさせなかったわけだしね。
シリーズ突破の陰の功労者だと思いますよ。
5年前は目の前で胴上げ、戦力外から今年は胴上げに参加。
はしゃぎっぷりには自分もうれしかったですね、昨秋西戸崎での練習を見てるんで。
打線も西武戦同様寸止めが多かったけど、短期決戦の戦い方を熟知してるチームらしく、ここぞの決定力は相変わらずですね。
そこで新戦力、特に清田の活躍には個人的にはすごくうれしかったり。
社会人時代にプレーを観てるから、ドラフトで獲得したときには大騒ぎしてました。
だから第5戦、勝利を決定付けるツーランを放ったときなんか、このシリーズで一番の雄たけび(苦笑)。
打球上がった瞬間から「行けぇ~~~!!」でしたよ。
あの一打でもしかしたら最後も勝っちゃうんじゃね!?と感じたのも事実。
試合前からふつふつと湧き上がる勝ちたいなと思う気持ち、こんな感情は久しぶりでしたね。
シーズン終盤からギリギリの戦いを潜り抜けての結果、監督・コーチの手腕も見事に光りました。
ソフトバンク寄りに目線を移してみましょうか。
相方はファルケンボーグの被弾には涙してましたよ。
だいたい4点差で出す投手じゃないし、これまでブルペンで拾った勝ち星も多いから責められないって。
打線のだらしなさとベンチワークの拙さには激怒でしたからね。
確かにそうだと思いますよ、ええ。
ロッテもミスがきっかけで試合を落とす野球下手が炸裂してるのに、輪をかけて下手なんだもん。
シリーズの流れを変えちゃった要因はいろいろ考えられます。
まず第5戦の大隣は6回も続投だったら、ロッテ打線的にも嫌な感じでしたよ。
しかし6回アタマから、普段と順番変えてファルケンボーグ投入。
しかもシーズン中ほとんどないイニングまたぎで破綻しました。
攝津様も然り、捕手が山崎だと配球が違うんで投げにくそうだったし、失投をきっかけに勝ち越される。
そして第6戦も、連続押し出しのところで杉内続投。
気持ち切れ気味故に今江にも痛打され結果4失点。
負けられない戦いなら、ここでスパッと替えるべきだったのではと。
総力戦を謳ってた割には打線のてこ入れは皆無。
短期決戦、不調の選手を起用し続けるのはどーだったでしょ。
名前優先故にプレーにも綻びが表れるわけで。
第6戦、ビッグイニングのきっかけとなる西岡のレフトへの安打。
普通のレフトならフライアウトだったんじゃないかな、判断拙くて走者残したのが・・・ねぇ。
それから第5戦、1点差の8裏無死2塁での小久保には、西武との3連戦同様バントだったんじゃないの!?
強攻策で走者すら進められず攻撃終了、直後のロッテの攻撃は2死走者なしから清田のツーランでダメ押しですからねぇ。
第6戦では第2打席だったかな、ど真ん中のスライダー見逃して、内角真っ直ぐでフライアウト。
最後まで打線が、主軸が機能しなかった責任は重いですよ。
Jスポーツの中継では解説の若菜氏がグダグダとクダ巻いてたけど、ルールにのっとった日シリ進出なんでねぇ。
5年前は4.5ゲーム差の2位、今年は首位と2.5ゲーム差の3位だったんだよな。
仮に日ハムが3位でも日シリ進出するのではと考えてたので、それくらい今年のパ・リーグはわからなかったですよ。
あの時は優勝決めて選手たちがレフトスタンドに駆け寄った瞬間には号泣してました。
今年はそこまでいかないけど、やっぱりうれしさは時間を経るごとに、ですね。
パ・リーグを代表して日シリに出るわけだから、それなりの戦いを期待したいんだが、相手が中日だと苦戦を強いられんだろうなぁ(苦笑)。
そんなわけで今季のパ・リーグの野球が、何の因果か10月19日に終わっちゃったわけで。
22年前もロッテは悪役になったっけか。
そういう巡り合わせも偶然とはいえ恐ろしいものがありますね。
ダブルヘッダー第2試合で、最後の打者となった羽田の二ゴを併殺で捌いたのが現監督、いやはや(汗)。
シーズン通じて一長一短だったから、例年以上に楽しいパ・リーグだったのはいうまでもなく。
最終的には脱落してしまったけど、日ハムとオリックスの奮闘も光りましたよ。
監督変わる楽天含め、来年はどーなるやら、ですね。
何はともあれパ・リーグの野球ファン、選手や関係者の皆様、まずはお疲れ様でした、ということで。
史上最高の下剋上・・・流行語大賞になりますかな^^
by マリンかもめ (2010-10-20 02:03)
>マリンかもめさま
見事な下克上だったけど、さすがに流行語大賞は(苦笑)。
by ほうとうむすこ (2010-10-20 15:16)